カストディ/トレジャリー

カストディ/トレジャリー運用をsimulation付きで堅実に回す

カストディやトレジャリー運用では、複数チェーンにまたがる資産を連結で把握し、各出金を承認フローに載せる前に安全性を確かめ、監査可能な形でリスクを記録することが要件になります。ここでは、連結net-worth (BTC/ETH/TRON) の読み取り、各出金movementのsimulation、mass payout、そしてmovementのKYT監視を、1本のkeyで束ねる構成を示します。署名は完全にクライアント側に残り、keyが資産を預かることはありません。

課題

トレジャリーでは、MPCやmultisigの承認者が出金を承認したあとで、そのトランザクションがrevertして失敗することは避けたい事態です。承認プロセスを一巡させたあとに失敗が判明すると、再承認のコストと運用上の混乱が生じます。加えて、複数チェーンの資産を連結で把握し、各movementをKYTで監視して監査証跡を残す必要があります。これらを別々のツールで運用すると、資産の全体像と各出金の安全性・リスク記録が分断されます。

使用するプリミティブ
  • Balances / portfolio / net-worthC2
  • Simulate tx (preview)C3
  • Mass payout / settlementC2
  • Transaction screening / KYTC3

連結net-worthを1回の読み取りで把握する

BTC/ETH/TRONにまたがる保有資産を、1回の読み取りで連結net-worthとして把握します。チェーンごとに残高を集めて突き合わせる処理を自前で持たずに済み、トレジャリー全体の資産状況を一貫した基準で確認できます。報告や監査のための資産集計の土台になります。

承認前にmovementをsimulationしてrevertを捕捉する

各出金movementは、承認フローに載せる前にsimulationします。MPC/multisigの承認者に回る前にrevertを捕捉できるため、承認を一巡させたあとで失敗が判明する事態を避けられます。署名は完全にクライアント側に残り、keyは署名を預からないため、シミュレーションと承認の役割が明確に分離されます。

mass payoutとKYT監視で出金と監査証跡を両立する

出金はmass payoutで処理し、各movementをKYTで監視します。KYTの判定はallow/review/blockとして残るため、どの出金をどの根拠で許可・保留・拒否したかが監査で追えます。出金の実行とリスク記録が同じkeyの上で連動し、証跡が分断されません。

この構成が提供するもの

  • BTC/ETH/TRONの連結net-worthを1回の読み取りで把握し、資産集計の土台にできる。
  • 承認前のsimulationでrevertを捕捉し、MPC/multisig承認の一巡後の失敗を避けられる。
  • mass payoutとKYT監視を連動させ、出金の実行とallow/review/blockの監査証跡を両立できる。

よくある質問

simulationはkeyに署名権限を渡すことになりませんか。

署名は完全にクライアント側に残り、keyが署名を預かることはありません。simulationは承認フローに載せる前にrevertを捕捉するための読み取り的な工程で、MPC/multisigの承認・署名とは分離されています。

出金のリスク判断は監査でどこまで追えますか。

各movementのKYT判定はallow/review/blockとして記録されます。どの出金をどの根拠で許可・保留・拒否したかを追えるため、監査上の説明責任を果たしやすい構成です。

チャージして、キーを取得し、リリース。

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